筋肉の痛み
- 歩いていて突然ふくらはぎや太もも裏に痛みが走った
- スポーツプレー中のダッシュ、ジャンプ、キック動作で筋肉に痛みが走った
- 筋肉を痛めその部位を左右で比較すると痛みの患部が凹んでいる
- 数日すると痛みの箇所から内出血が出てきた
- 広範囲に痛いのではなく、痛みのポイントが限定出来る
肉離れ|よしだ鍼灸整骨院
よく耳にする「肉離れをした」その「肉離れ」本当に肉離れでしょうか??
肉離れの特定、断定、確定診断は本来MRIやCT、エコーなどを用いない限り特定は難しいのですが、明らかな筋肉の断裂部分を目視出来たり触れられたりする場合は肉離れの可能性が非常に高く、その場合復帰(元に戻る)までに長期の期間を要し、手術が適応されることも少なくありません。
また、筋肉の明らかな断裂部分が見えたり触れられたり出来ない場合でも、内出血が強く出てきた場合は肉離れの可能性が高いです。
【肉離れが起きた際の特徴】
1.痛みが出たのは「あの瞬間」とはっきり分かるシーンが多く
2.一回の衝撃
3.ブチっと筋肉から音がした などです
しかし、筋肉の断裂もなく、内出血もない場合、肉離れとよく混同されてしまうのが「筋炎」と「筋膜炎」です。筋肉に激しい痛みが現れた=肉離れ、と判断される場合が多く見受けられますが、実は肉離れではない事も多々あります。肉離れによく似た症状で、筋炎、筋膜炎があります。
筋炎(筋肉炎)|よしだ鍼灸整骨院
【筋肉の炎症を引き起こしてしまう主な3つの原因】
1.慣れない動き、運動
2.回数が多い
3.負荷が強い
【筋肉痛と呼ばれているが実は筋肉炎の3つの例】
・疲労が蓄積していて筋肉の反応が悪くふとした動作で痛む
・その日は何ともなかったが数日後に痛みが現れた
・筋肉が緊張状態が過敏になり痛みを感じてしまう など
肉離れは痛みのポイントが「ここです」と限定できることが多いのに対して、筋炎、筋膜炎の場合は「ここと、ここも、ここまで」、と広範囲に痛みが現れることが特徴的です。
筋膜炎|よしだ鍼灸整骨院
【筋膜炎を引き起こしてしまう主な6つの原因】
・慣れない動き、運動
・回数が多い
・負荷が強い
・疲労が蓄積していて筋肉の反応が悪くふとした動作で痛みが現れた
・その日は何ともなかったが数日後に痛みが現れた
・長い時間運動をしすぎて、筋肉に働きかける神経の興奮が収まらず
筋肉が緊張状態が過敏になり痛みを感じてしまう など
筋炎、筋膜炎の違いを特定することは困難ですが、よく耳にする「肉離れ」。実は肉離れではない、という場合が非常に多く、間違ったケア、治療を施してしまっているパターンがあります。
他に筋膜炎が起きる原因で久しぶりにマッサージを受けて翌日に痛みが出た、という経験はありませんか?
身体の表面から押したり揉んだりと固くなった筋膜に刺激を入れることでこすれあったり、筋肉に張り付いていた筋膜がはがれたりでその際に炎症が起きてしまうからです。
肉離れ、筋炎、筋膜炎の治療法は?|よしだ鍼灸整骨院
まず重要なのは3点です。
・肉離れ、筋炎、筋膜炎の損傷の程度
・受傷直後なのか?どの時期なのか?
・痛みの程度
など、考えながら下記の治療法を組み合わせていきます。
・アイシング(冷やす)
・ホットパック(温める)
・電気治療
・超音波治療
・手技療法(固くなった筋肉、関節を手で緩める。逆に柔らかくなりすぎた筋肉、関節を固める。)
・ストレッチ(固くなった筋肉、関節を伸ばす)
・PNF(身体は使わないままでいると本来動くはずの方向に動かなくなります。筋肉、神経の反応が鈍くなります。その箇所を検査で見つけ出し動かなくなった筋肉、関節の動きを取り戻すためのトレーニングを行います。)
・テーピング固定
・包帯圧迫固定
・サポーター、装具装着の提案
・バランストレーニング
・筋力トレーニング など
大切なことは、治療は決してワンパターンではないという事。
状態によって症状によって治療メニューを変えていくことが、早期回復、再発防止に繋がります。
執筆者:
柔道整復師 よしだ鍼灸整骨院 院長 吉田炳浩
よしだ鍼灸整骨院、院長の吉田です。
歪みがあるとケガの原因にもなります。スポーツに限らず日常生活での姿勢や痛みの原因を究明し、身体を根本から整えましょう!お身体のお悩みは当院にお任せください。